2019年09月01日
利根中央病院
健診センター
国民生活基礎調査による推計値によると、日本のがん検診受診率(平成28年)は男性45~50%、女性35~45%と低いのが現状です。理由は「受ける時間がないから」「費用がかかり経済的にも負担」との回答が上位を占めています。
『累計生涯がん罹患リスク』の推定から、男女ともに2人に1人が一生のうちにがんと診断されると言われています。死亡データでは男性でおおよそ4人に1人、女性で6人に1人ががんで死亡すると推定されます。69歳までの罹患リスクが高いがんは男性は胃・大腸・肺、女性では乳房・大腸・胃が上位を占めます。これらはいずれも、早期発見・早期治療することで社会復帰も期待できます。
自覚症状のない段階で検診を受けることが大変重要です。
健康診断と人間ドックの違い
自治体や職場、学校などで実施することが法律で義務付けられている「健康診断(健診)」は、最低限の検査を行い、健康状態を評価します。
一方、生活習慣病をはじめとするからだの異常の早期発見に大きな威力を発揮するのが「人間ドック」です。「人間ドック」は、健康診断の検査に加え「より多い」項目、「より詳しい」検査が行われ、さらに標準的ながん検診も行い、さまざまな角度から総合的にからだの異常を調べることができるというメリットがあります。人間ドックは健康保険の対象外のため、費用は全額自己負担となります。
助成金を活用しよう
お住まいの市町村、ご所属の健康保険協会または健康保険組合、契約している保険会社によっては補助金もしくは助成金が受けられますので、確認してみましょう。
「人間ドック健診施設機能評価」の認定施設
この評価は、日本人間ドック学会が人間ドック・健診施設の審査を行い、常に質の改善活動を促進し、人間ドック・健康診断を安心して受けていただける施設であることを、第三者評価という形で保証する目的として始められたものです。
利根中央病院 健診センターは、2008年全国では187番目、県内では4番目の認定施設となりました。2019年8月現在、全国378施設、県内7施設が認定を受けています。
利根中央病院 人間ドック5つの特徴
- 検査や結果説明までを半日で受けることができます。
- 各検査は、専門医(消化器科・呼吸器科・外科・婦人科・眼科)が判定を行っています。
- 種々のオプション検査も選べ、受検日当日に二次検査(精密検査)の予約もできます。
- 生協組合員は、割引制度が受けられます。
- 脳ドック(毎週月曜日、第1・3・5水曜日)も一緒に行うことが可能です。
オプションで認知症検査もできます。
脳ドックについて
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は、ある日突然に発症します。しかしその原因は、多くの場合、危険因子の積み重ねによるものです。脳梗塞や脳出血は動脈硬化性疾患や心臓疾患が重要な危険因子とされ、くも膜下出血は脳動脈瘤が重要な原因です。
これらの危険因子を発症前に早期発見し、予防につなげることが脳ドックの目的です。
検査項目
- 頭部MRI・MRA検査
- 頸動脈エコー検査
1mmを超えるプラーク(限局性の血管壁隆起)の破綻が脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
エコーではプラークの大きさ、形状、表面、内部の状態(硬さ)などを観察します。 - 採血・採尿・身体計測・心電図
- 長谷川式簡易知能評価スケール(問診表での対象者のみ)
認知症の簡易診断をします。口頭による質問により、短期記憶や見当識(時・場所・時間の感覚など)。記銘力(新しく体験したことを覚える能力)などを比較的容易に点数化し評価します。 - 脳外科医師診察・指導
二次検診日のお知らせ
人間ドック・健診等で内科の二次検診(精密検査)が必要な方は予約での来院をお願いします。事前に予約センターへお電話ください。
〈内科の二次検診実施日> 月曜日と土曜日 11時00分~12時00分
予約センター
電話:0278-25-3489
人間ドックのご予約・お問い合わせ先
利根中央病院 健診センター
電話:0278-22-4321
利根保健生協では、健診・人間ドックを受ける組合員(個人加入の方)の送迎も行っています。車がない、送迎を頼める人がいない、そんな不安をお持ちの方は通院支援を活用しましょう。予約が取れましたら、1週間前までに生協ルーム「通院支援係」までご連絡ください。
利根中央病院 生協ルーム 通院支援係
電話:0278-22-5050
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