リハビリテーション室では理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が、それぞれの専門的な立場から、リハビリテーションに関わっています。2015年9月からは新病院開設に伴い回復期リハビリテーション病棟が新設となり、急性期治療が終了しても身体機能の低下が残ってすぐに在宅復帰できない方に集中的なリハビリを行います。また身体機能の改善を図るだけでなく家屋状況や周辺環境、一日の生活様式などを把握し退院後も安心安全に暮らせるようスタッフ全員で援助します。
また、2015年4月から新たに歯科衛生士が病院配属となり一部外来を含め入院当初から対応しています。
1,理学療法について
理学療法とは、病気・ケガ・寝たきりなどによって身体が不自由になった人々に対し、運動療法・物理療法・日常生活動作訓練など行います。
外来
整形外科や心臓リハビリなど外来通院が必要な方にも対応してます。
急性期
病気発症直後からリハビリ介入を行っています。早期から介入することで機能改善を図っています。
回復期
主に急性期から患者様に対して自宅復帰を目指してリハビリを行っています。
屋外歩行など日常生活に近い訓練を実施しています。
2,作業療法について
作業療法とは、病気やけがなどによって精神的・身体的に障害を持ち生活が不自由になった人に対し、様々な作業活動を用いて機能の回復・維持を図ります。
- 作業とは
対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。(日本作業療法士協会 作業療法の定義より一部抜粋)
外来部門
運動器疾患・脳血管疾患・小児を対象とします。
特に手の外科・小児リハビリを行っています。
急性期
入院早期・術後早期より医師の治療と並行し、体力向上・身の回りの動作向上に向け介入します。
回復期
在宅を意識し、ADL動作訓練(食事や更衣、排泄、入浴などの身の回りの動作)や家事訓練、屋外歩行訓練等を行います。
3,言語聴覚士とは
言語聴覚士は入院(急性期病棟および回復期病棟)、外来問わず失語症、構音障害などコミュニケーションの問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活が構築できるよう支援します。また、加齢や様々な疾患により食事が食べられなくなる摂食・嚥下の問題にも専門的に対応しています。
近年では歯科衛生士と連携し入院早期から口腔環境の改善に向けた取り組みも行っています。
チーム医療の取り組み
- 栄養支援チーム(NST)への参加
- NSTに参加し効果的なリハビリを行うため、栄養の摂取方法、食事内容、栄養補助食品の選択など栄養サポートにも従事しています。
- 摂食・嚥下支援チーム(SST)への参加
- 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士など他の専門職と連携し病院全体で、口腔環境悪化への対策や摂食・嚥下障害に対する支援を実施しています。
4,歯科衛生士
お口の健康づくりをサポートするのが歯科衛生士の仕事です。
口の健康維持は歯みがきが一般的ですが、入院中は、歯みがきも困難となる場合があり、口の健康が損なわれてしまいます。
歯科衛生士が介入することで、一般的な歯みがき以上の専門的なお口のケアをすることが可能となります。ケアを行うことで肺炎予防をはじめ、虫歯や歯周病予防等に取り組んでいます。退院後は利根歯科診療所と連携し訪問診療につなげ食べられる口づくりを実践しています。