総合診療科

総合診療科について

初診外来、総合診療予約外来を担当しています。
平日日中の内科系救急外来を担当し救急車の受入対応を主に行っています。
また、地域の開業医の先生方からの紹介を受ける窓口機能も有しています。
常勤医師不在領域における入院患者対応も総合診療科が中心に担っております。
高齢者に見られるような多専門領域にまたがる疾患の管理だけでなく、生活面や家族背景を考慮した介護福祉と連携した診療を実践しています。

診療日について

詳しい診療日は外来診療表をご確認ください。

2023年度総合診療科実績

概要

総合診療科は2023年度に新規開設後、丸10年の節目を迎えました。2014年4月の総合診療科開設当初は常勤医師2名の診療体制であった当科も、経年的にスタッフ及び専攻医数が増え、近年では関連病院へ指導医を出向支援に送り出せる状況となりつつあります。
利根中央病院において当科が担当している日常業務は、内科系救急外来・初診外来・予約外来・病棟管理・訪問診療等と多岐に渡っています。診療とともに教育は大切な日常業務の一つで、初期研修プログラムや総合診療/総合内科専門研修プログラムを中心とした研修医/専攻医教育は重要な位置付けです。専門各科も日常業務を行いながら研修医/専攻医教育を行ってはいますが、当科の教育の特徴としては①教育対象の研修医/専攻医数が多い、②医師としての基礎になる導入教育の多くを担当しているため教育に時間がかかる、③技術教育ではなく態度教育等も含むため学習者と教育者が時間を共にする必要性が高い、といった点で、一定の教育時間の確保が日常業務時間内に必要となります。
2023年度は、研修医教育の要の一人である中村大輔医師が前橋協立病院へ診療支援目的に出向するという教育体制の変化がある年でありました。教育体制が変化する中で、当総合診療専門研修プログラムに専攻医1年目として捧先生を迎え入れるとともに、栃木医療センター、群馬大学医学部附属病院、耳原総合病院から複数名の専攻医の受け入れを数ヶ月単位で行いました。教育体制が変化していく中でも、できる限りの教育力の強化と更なる体制整備が必要になると共に、利根中央病院だからこそ大切にしたい「中山間僻地の中規模総合病院における病院総合診療/家庭医療」のコア・コンピテンシーを整理し、後進に伝えていくことを大切にした年となりました。
2023年度からは、主には病棟診療体制を大きく変更を行いました。宇敷医師、石渡医師を各チームの指導医とし、診療看護師が指導医の診療補助的立場で病棟診療中心に関わるチーム診療の骨格を作りました。そして各指導医以下に専攻医を2〜3名、更に各専攻医以下に研修医、student doctorを配置する屋根瓦式病棟診療チーム体制を取り、病棟管理を行いました。主には指導医は基本的には直接の患者受け持ちを持たず教育・指導に力点を置く事で教育力の強化を計りました。また、2022年度から取り組み始めた利根中央診療所強化プロジェクトについても、病院から在宅までシームレスな診療体制作りを目的に渡邉医師に訪問診療を集約しました。
以上のように2023年度は利根中央病院総合診療科として大切にしていきたい理念を明確に整理し、それをスタッフ、専攻医、初期研修医や学生に共有すると共に、教育環境を整備するとともに、科内の体制含めて新たな世代に継承していく準備を始める初年度となりました。

診療体制

診療体制は、2022年度に外来・他科連携担当を主に担って頂いていた副科長の中村医師が前橋協立病院に出向することとなり、同任を石渡医師が引き継ぐこととなりました。部長の比嘉医師は2022年度に引き続き高崎中央病院の診療支援として出向継続となりました。専攻医を修了した渡邉医師、書上医師に引き続き当科スタッフとして関わってもらう事で、診療体制及び教育体制を維持しました。日本専門医機構の管理型総合診療専門研修プログラムには新たに外部初期研修プログラムを卒業した捧医師を専攻医として受け入れ、総勢専攻医5名(PGY 6が2名、PGY 5が1名、PGY 4が1名、PGY 3が1名)となりました。2022年度同様に総合診療Ⅰ、内科、小児科、救急科などの研修のため、数ヶ月単位で他科ないし他病院へ研修出向となる専攻医もおり、当科に所属し診療従事する管理型総合診療専門研修専攻医は常時2〜3名となっています。また、上期には群馬大学総合診療専門研修プログラムからPGY5の木村医師、栃木医療センター総合診療専門研修プログラムからPGY4の笠原医師、大阪府耳原総合病院総合診療専門研修プログラムからPGY5の中川医師を、下期には栃木医療センター総合診療専門研修プログラムからPGY4の山本医師、大阪府耳原総合病院総合診療専門研修プログラムからPGY5の池田医師が研修期限付きで当科所属となり通常診療のシフトに入られました。年度を通じて院内に9名前後のスタッフ及び専攻医が常駐する体制を維持しました。

常勤スタッフ

非常勤スタッフ

  • 名誉院長(利根中央診療所所長) 大塚 隆幸

外来部門

総合診療科では主に予約外来と予約外・初診外来、発熱外来、二次検診・ワクチン外来(月曜日午前及び土曜日午前)を担当しています。2022年度に引き続く診療体制の整備として、従来の初診外来から分離独立した形で発熱外来を継続設置し、総合診療科が全日診察を担当を行いました。

予約外来 11782名/年( 90.9 % 対2022年度 )
二次検診・ワクチン外来 1274名/年( 112.6% 対2022年度 )
予約外・初診外来(平日通常診療時間帯受診) 5725名/年( 147.4% 対2022年度 )
発熱外来 7282名/年( 62.5% 対2022年度 )

予約外来は主に医長以上のスタッフ医師7名で週10単位(1単位=午前ないし午後半日)を開設しています。高血圧、脂質異常症、糖尿病等の一般的な慢性疾患管理に始まり、高齢者の多疾病罹患(multimorbidity)を背景とした多科併診患者の外来通院科調整や、多剤内服調整も行なっています。また、医学的問題だけではなく精神的社会的背景への対応なども行っています。一昨年度に引き続き、専攻医による退院後follow up外来の開設も行いました。
予約外・初診外来の総受診者数は、COVID-19のパンデミックに伴う疾患動向の変化や地域の方々自らの受診抑制等から2022年度はやや減少傾向ではありましたが、2023年度になり社会生活が通常に戻るようになる中で行路傷病者の受診も増加傾向となりました。地域の高齢化率の上昇を反映し個々の症例の重症度は高い傾向となっており、患者一人あたりの診療に要する時間が延長する傾向となりました。徒歩受診でも緊急性を有する疾患の方や重症者がいることから、外来混雑時や救急車重複要請時の対応を円滑にするために、2021年度に引き続き通常診療日においては、繁忙時に診療の補完をする目的でヘルプ医師を配置しました。発熱患者については、看護師による電話問診及びトリアージの後、PPE(Personal Protective Equipment)装着の上、発熱外来での診療を行いました。発熱外来の年間受診患者数は、国の方針で自己検査キット判定が推進された事や感染症5類移行の影響もあり2022年度と比較し減少傾向となり7282名となりましたが、引き続き地域における発熱患者の1次〜2.5次診療を行いました。
更に今年度も、前年度に引き続き専攻医や研修医、医学生に対する教育を積極的に行ないました。二次医療圏内で唯一の総合病院機能を有する病院で、かつ群馬大学医学部の関連病院として、多くの専門外来を有する病院であるため、希少疾患や難病患者の状態悪化への対応も求められており、より幅広い疾患に対する知識と状態悪化時の適切な対応ができる医師を育てることを目標としています。そして学問としての医学的知識だけではなく、自身が対応する患者一人一人の心理・社会的背景を理解し配慮した医療(BPSモデル:Bio-Psycho-Social model)が提供できるように教育を続けました。
訪問診療に関しては、2023年4月より渡邉医師に患者集約を行い、利根中央診療所における訪問診療体制の変更を行うことで病院診療体制・教育体制の強化を行いました。2021年度から引き続き、渡邉医師を中心に訪問診療プロジェクトを推進しております。

救急部門

2023年度も2022年度に引き続き、平日日勤時間帯及び毎週土曜日午前において、救急搬送及び徒歩来院後院内トリアージで救急対応が必要と判断された内科系救急患者対応を、総合診療科医師中心にシフト制を取り診療を行いました。一部曜日の救急診療においては診療支援として専門各内科常勤医及び総合内科専門研修プログラムの専攻医にも対応を依頼しました。2023年度の救急外来受診者の総数は、2022年度よりも引き続き増加傾向となり、救急搬入件数及び救急応需率も2022年度に引き続き高率を維持しました。一方で救急要請件数の増加から、他患対応中や高度専門医療を必要とするとの判断から応需不能となった件数は、2022年度の約2倍101件と増加しました。

救急外来受診者総数 9181名/年( 103.8% 対2022年度 )
夜間休日患者数 6204名/年( 86.9% 対2022年度 )
救急搬入件数 2825名/年( 103.5% 対2022年度 )
内救急車2815名/年、ヘリコプター 10名/年
CPA 76名 (ROSC 20名、ROSC率 26.3%)
救急応需不能件数 101件(不応需率 3.5%)

2023年度も発熱患者の救急搬送においてはCOVID-19 の可能性を考慮し、検査でCOVID-19が否定されない限りは全例PPE着用で発熱診療ブースでの対応を行いました。国の政策方針からCOVID-19専門病棟は年度途中で閉鎖されましたが、感染対策を継続し多くの発熱患者の救急受け入れを行うとともに、病棟閉鎖後も一般病床内でCOVID-19患者及び疑似症においても入院診療を行いました。
高齢化が進む利根沼田地域において高齢者救急の増加、CPA症例の増加は顕著となっています。利根沼田医療圏は東京23区と同等の医療圏面積であり、救急車両による搬送時間が長くなる傾向があり、重症救急対応やCPAのROSC率向上には病院前救急医療体制の整備と連携が必要です。2022年度と比較し、当院搬送症例の院内ROSC率はやや向上しましたが、今後も地域内外のEMS/HEMSとの連携が重要であると考えています。この間も沼田医療圏内で発生した3次救急医療機関対応が必要と判断された症例に関しては、前橋赤十字病院を基地病院とした群馬ドクターヘリに多大なる協力を得ています。沼田医療圏においてはJターン(基地病院に戻らず近隣医療機関に患者搬送を行う)割合が増加傾向にあり、2023年度は10件の群馬ドクターヘリ症例の搬入を受け入れると共に、搬送対象にならないまでも群馬ドクターヘリ要請されたヘリ連携症例も複数件応需対応を行いました。

入院部門

2023年度も2022年度同様に専門的治療が必要な症例は臓器別専門科が主治医として受け持ち、多疾病罹患や疾病以外の社会的背景等が複雑かつ対応困難な症例については当科が入院主治医を受け持つ形を基本的にはとっています。より専門性の高い領域を臓器別専門科が主治医として入院対応するため、各臓器別専門科の周辺領域疾患に関しては該当科の状況に応じて当科が主治医として対応し、専門科からのアドバイスを受けながら入院診療を行いました。常勤医師が不在の疾患群に関しても外来各科専門医と連携した診療を行っており、結果として2023年度の当科担当入院患者の疾患内訳(ICD-10準拠)は多岐に及んでいます。

入院患者については2022年度と体制を変化させ、宇敷医師、石渡医師を各チームの指導医とし、診療看護師が指導医の診療補助的立場で病棟診療中心に関わるチーム診療の骨格を作りました。そして各指導医以下に専攻医を2〜3名、更に各専攻医以下に研修医、student doctorを配置する屋根瓦式病棟診療チーム体制を取り、病棟管理を行いました。診療看護師は、各チームのメンバーの一人として診療に関わることで、入院患者を中心に早期医療対応が可能となっています。また、外来・救急・入院患者診療と多重業務となる医師の業務軽減に、診療看護師が病棟診療チームの一員として関わることで、医療安全にも寄与したと考えています。
総合診療科が担う業務は入院患者診療に留まらず、外来、救急、在宅診療に及ぶため、COVID-19流行状況等を考慮し受け持ち患者の制限を状況に応じて行いました。年度通じた総担当患者数は2022年度と比較し、やや減少しましたが、地域の高齢化が進んできている事等の影響から疾患複雑化が進み重症患者を担当する割合が増加傾向となっています。

入院患者数 1007名/年( 84% 対2021年度 )

入院患者詳細

偽膜性腸炎、細菌性腸炎、A群/G群連鎖球菌敗血症、MRSA敗血症、敗血症性ショック、顔面丹毒、カポジ水痘様発疹症、帯状疱疹性髄膜炎、三叉神経領域帯状疱疹、汎発性帯状疱疹、つつが虫病、レジオネラ肺炎、伝染性単核球症、サイトメガロウイルス性肝炎、食道癌、胃癌、S状結腸癌、下部胆管癌、肝細胞癌、膵頭部癌、癌性胸膜炎、転移性骨腫瘍、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、骨髄異形成症候群、骨髄線維症、巨赤芽球性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、発熱性好中球減少症、家族性地中海熱、肥満低換気症候群、無痛性甲状腺炎、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、高アンモニア血症、薬剤性低血糖、低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カリウム血症、急性アルコール中毒、アルコール性ケトアシドーシス、ウェルニッケ脳症、悪性症候群、過換気症候群、進行性核上性麻痺、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、癲癇複雑部分発作、ミトコンドリア脳症、症候性癲癇、一過性脳虚血発作、睡眠時無呼吸症候群、顔面神経麻痺、神経調節性失神、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、高血圧緊急症、急性心筋梗塞、肺動脈血栓塞栓症、急性心膜炎、感染性心内膜炎、大動脈弁狭窄症、蘇生後脳症、心肺停止、心室頻拍、小脳出血、視床出血、心原性脳塞栓症、アテローム性血栓性脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、上腸間膜動脈解離、下肢深部静脈血栓症、急性喉頭蓋炎、急性咽頭炎、扁桃周囲膿瘍、細菌性肺炎、誤嚥性肺炎、気管支喘息発作、膿胸、胸膜炎、急性呼吸促迫症候群、人工呼吸器関連肺炎、特発性間質性肺炎急性増悪、自然気胸、縦隔気腫、マロリ・ワイス症候群、急性出血性胃潰瘍、出血性十二指腸潰瘍、腸管気腫症、腸間膜リンパ節炎、虚血性大腸炎、腸腰筋膿瘍、便秘症、大腸憩室炎、急性アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変、肝膿瘍、胆石性急性胆嚢炎、アルコール性急性膵炎、総胆管結石、蜂巣炎、頚部リンパ節炎、褥瘡、褥瘡感染症、化膿性関節炎、偽痛風、頚椎偽痛風、多形浸出性紅斑、薬剤過敏性症候群、関節リウマチ、巨細胞動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、化膿性椎間板炎、横紋筋融解症、腎盂腎炎、腎前性腎不全、慢性腎不全、尿管結石症、精巣上体炎、出血性膀胱炎、尿路感染症、急性前立腺炎、子宮留膿腫、頭部打撲、外傷性くも膜下出血、胸椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、一酸化炭素中毒、ベンゾジアゼピン中毒、アセトアミノフェン中毒、抗うつ薬中毒、低体温症、蜂刺症、熱中症、アナフィラキシーショック、COVID-19

教育

病院総合診療/家庭医療学の面白さを学生や研修医へ実臨床を通じて伝えることを当科の一つの役割と考えています。2023年度も引き続き研修医や専攻医の研修受け入れを行うとともに群馬大学医学部5〜6年生の学外選択実習や見学学生の受け入れを積極的に行いました。COVID-19 pandemicによる影響で学外選択実習が一時中断されましたが、2022年と同様に実践的な教育を提供する様に心がけました。診療時間内に学生、研修医向けのカンファレンスやレクチャーを行い、on/off the jobのバランスを取っています。

  •  学生実習受入:34名(内群馬大学学外選択実習 13名)
  •  初期研修受入:12名

morning lecture

利根中央病院では初期研修医や実習で来訪している医学生を主な対象としたmorning lectureを毎週火曜日ないし水曜日に定期的に行っています。専門各科の医師からのレクチャーもありますが、臨床研修を始めたばかりの研修医が日常で知っていた方が良い、臓器横断的な知識や社会資源等に関する知識を中心に、総合診療科スタッフ及び専攻医が依頼された内容に対してレクチャーを行っていますが、2023年度は担当回がありませんでした。

SDH/SDGs教育

2021年度から初期研修医と群馬大学学外選択実習で来院する学生を主な対象とした「SDH/SDGsを学び理解するためのカリキュラム」を策定し運用を開始しています。2023年度も引き続き初期研修医と群馬大学学外選択実習で来院する学生を対象にSDH/SDGs教育を行いました。
本カリキュラムは、1. 生活環境や労働を背景とした疾患との関係性を理解すること、2. 地域特性に起因する医療システムの課題を理解し解決策を考えること、3. 住民が健康かつ豊かに生活できる持続可能な社会のあり方を考えること、の3点を主要な目的とし、最終的に患者の心理社会的背景を理解した診療を行うことの意義を学び日常診療において実践できることを目標としています。院内における理論学習を総合診療科スタッフ及び専攻医が担当したのちに医療圏内の各地域に出向き一週間の宿泊型生活体験研修を行っています。

理論学習テーマ ・「BPS(Bio-Psycho-Social)モデル」 渡邉 健太
・「SDH/SDGs」 宇敷 萌
宿泊型生活体験研修先 ・川場村冨士山集落、一般社団法人WASAWASA関連施設
・かたしな高原スキー場関連施設

外部講師招聘型教育

院内のスタッフだけではなく、外部講師を招聘した形で、主には医学生及び若手医師教育目的の総合診療/家庭医療領域に関するレクチャーや学習企画を、2023年度も主催ないし共催しました。COVID-19 pandemicの影響から、2023年度も引き続き現地集合型企画ではなくオンラインを利用した学習企画として開催をしています。

院内レクチャー
  1. 感染症カンファレンス 埼玉医科大学総合医療センター 三村 一行医師
  2. 胸部画像カンファレンス 立川綜合病院 氏田 万寿夫医師
  3. 救急レクチャー 筑波記念病院 阿部 智一医師 計12回
  4. 集中治療レクチャー 国保旭中央病院 坂本 壮医師 計3回
学習企画

1)総合診療スキルアップセミナー 2023年7月15日
 「女性診療のポイント」
  淀川キリスト教病院 産婦人科 柴田 綾子医師
 「救急外来におけるコミュニケーション」
  東京ベイ・浦安市川医療センター 救急部 舩越 拓医師

2)闘魂外来&闘魂祭 2023年11月4日
  群星沖縄臨床研修センター 徳田 安春医師
  国立病院機構栃木医療センター 矢吹 拓医師
  国立病院機構大阪医療センター 松本 謙太郎医師

初期研修医教育

担当 飯島 研史(北毛病院)、比嘉 研、宇敷 萌

初期研修医の集合研修として北毛病院から飯島研史医師に来訪いただき、月に1回の「レジデント・デイ」(学習企画とふりかえり)を継続開催しました。業務保証を行い時間内にレジデント・デイを定期的に行うことで、初期研修医自身が各々の研修内容を自身の成長に落とし込めるような形をとっています。レジデント・デイの学習テーマは、研修医に学んでもらいたい内容を含めて決定し、指導医がファシリテートをする形で行っています。

初期レジデント・デイ学習テーマ一覧
  • 第1回:2023年4月 「プレゼンテーション」
  • 第2回:2023年5月 「ショートプレゼン」
  • 第3回:2023年6月 「研修医のためのキャリア論」
  • 第4回:2023年7月 「Modified Mini-CEX」
  • 第5回:2023年8月 「Whole Person Careと医療者のWell-Being」
  • 第6回:2023年9月 「医師のプロフェッショナリズムについて考える」
  • 第7回:2023年10月 「フィードバックと5micro skills〜後輩指導を楽しもう!〜」
  • 第8回:2023年11月 「シャベリ力」
  • 第9回:2023年12月 「病院サバイバル術2023〜コミュニケーション力はファシリテーション力?〜」
  • 第10回:2024年1月 「性的マイノリティ」
  • 第11回:2024年2月 「Modified Mini-CEX」
  • 第12回:2024年3月 「リーダーシップ」

専攻医教育

担当 群馬家庭医療学センター指導医一同

群馬家庭医療学センター(G-CHAN)の総合診療専門研修プログラムとして、2022年度に引き続き、初期研修医と同様にG-CHAN所属の専攻医を対象とした月に1回の集合教育「G-CHANレジデント・デイ」を継続して開催しました。2023年度は2022年度に引き続きG-CHAN所属の専攻医数が増加していることもあり、レジデント・デイについては各々の「ふりかえり」を小グループに分かれて行う時間を優先的に確保し、基本的に学習企画は外部講師を招聘し行っていただく形を取りました。

<G-CHANレジデント・デイ学習テーマ一覧>
  • 4月 「オリエンテーション」 群馬家庭医療学センター 飯島 研史
  • 6月 「Difficult Patient Encounter」 群馬家庭医療学センター 鈴木 諭
  • 7月 「皮疹のみかた」 群馬大学医学部附属病院 木村 彰仁医師
  • 9月 「プロフェッショナリズム」 群馬家庭医療学センター 飯島 研史
  • 10月 「アドバンス・ケア・プランニング」 群馬家庭医療学センター 渡邉 健太
  • 11月 「ケアの移行」 群馬家庭医療学センター 宇敷 萌
  • 12月 「日常診療におけるEBMの実践」 群馬家庭医療学センター 高柳 亮
  • 1月 「緩和ケア」 群馬家庭医療学センター 井上 有沙
  • 2月 「家庭医のキャリア」 群馬家庭医療学センター 飯島 研史
  • 3月 「医療者自身のケア」 群馬家庭医療学センター 中村 大輔

その他活動等

学会活動

  • 内科学会専門医部会診断プロセスワーキンググループメンバー 鈴木 諭
  • 病院総合診療医学会良質な診断ワーキンググループメンバー 鈴木 諭

学会演題発表等(演者)

・第120回日本内科学会学術大会(2023.4)
「日常診療の診断プロセスを考える講演会」
 鈴木 諭

・第55回日本医学教育学会大会 (2023.7)
 「農村地域におけるSDH・SDGsを学ぶカリキュラムの実践報告」
宇敷 萌、飯島 研史、鈴木 諭、渡邉 健太

・第688回日本内科学会関東地方会(2023,7)
「Dolosigranulum pigrumによる敗血症性ショックを来し、死亡した1例」
 箱田 祥子、石渡 彰、島田 諒、山口 実穂、鈴木 諭、近藤 誠

・第29回日本災害医学会総会学術集会(2024.2)
 「災害拠点病院におけるランサムウェア等によるサイバーインシデント発生時の初動を
考える」
 鈴木 諭

・第29回日本災害医学会総会学術集会(2024.2)
 「群馬県全県一斉EMIS入力演習結果から見える教訓と課題」
 鈴木 諭

・第12回日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック地方会 (2024.3)
「髄液所見正常でも髄膜炎?−発熱・頭痛を合併した帯状疱疹の一例」
 保田 和奏

・第12回日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック地方会 (2024.3)
「刺し口がないツツガムシ病でも早期に治療できた一例」
 植野 貴也

講演・学校保健活動等

学校保健活動

  • 群馬県立尾瀬高校:全校生徒・教職員対象 「性教育(性自認/性同意/性感染症)」 鈴木 諭
  • 沼田市立沼田西中学校:中学校3年生対象 「性教育(性自認/性同意/性感染症)」 笠原 悠佑
  • 川場村立川場中学校:中学校3年生対象 「がん教育」 鈴木 諭
  • 沼田女子高等学校:高校1年生対象 「性教育(性自認/性同意/性感染症)」 鈴木 諭
  • 片品村立片品中学校:中学校3年生対象 「がん教育」 鈴木 諭
  • 沼田市立利根小学校:小学校4〜6年生対象 「メディア教育」 宇敷 萌
  • 昭和村立大河原小学校:小学校5〜6年生対象 「メディア教育」 鈴木 諭
  • 沼田市立薄根小学校:小学校1〜3年生対象 「がん教育」 鈴木 諭
  • 沼田市立利南東小学校:小学校5〜6年生対象 「命の大切さ」 鈴木 諭
  • 沼田市立川田小学校:小学校4〜6年生対象 「睡眠の大切さ・メディアとの向き合い方」 高橋 朋宏
  • みなかみ町立古馬牧小学校:小学校6年生対象 「薬物乱用防止教室」 渡邉 健太
  • 沼田市立沼田南中学校:中学3年生対象 「がん教育」 鈴木 諭
  • 片品村立片品小学校:小学校4〜6年生対象 「睡眠の大切さ・メディア教育」 鈴木 諭
  • みなかみ町立古馬牧小学校:小学校5〜6年生対象 「性教育」 鈴木 諭
  • 沼田市立沼田南中学校:中学3年生対象 「性教育」 山本 栞里
  • 沼田市立沼田東小学校:小学校6年生対象 「薬物乱用防止教室」 鈴木 諭

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