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日常生活での転倒予防と当院の医療安全

平成27年10月1日

利根中央病院

      医療安全管理者

千木良美佐子

 

 

 医療界は、さまざまな職種や立場のスタッフが業務を行っています。検査をするために、患者さんの血管に注射針を刺すこと、肺や心臓を調べるためにレントゲンをとることもあります。私たち、人間は間違いやすい生き物です。

 そこで、すべての医療行為が医療事故の出発点にならないように、当院では医療安全のルールを決めて、実践しています。  

 今回は、院内の医療安全の取り組みと安全な日常生活を営むための転倒予防術もご紹介いたします。

 周りの人で急に具合が悪くなった人がいたら、119番通報をし、落ち着いて状況を伝える事が重要です。ただし、急変の中でも最も重症である心停止は、皆さんの協力が必要です。そこで一刻も早く@大声で人を集めるA119番通報B胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを行うことがポイントです。

医療安全の取り組み

 

 

@ 受付番号でご案内

 9月より外来受診の際は受付番号による案内となりました。電光パネルに受付番号が表示されたら、診察室へ移動します。これにより、順番がわかりやすくなりました。また、番号でのお呼び出しなので、患者様のプライバシーの保護も図られます。

 診察室に入ってから患者様のお名前を確認させていただきます。フルネームでお名前を医師に伝えてください。

A 同姓同名患者様の誤認防止

 検査時は2つの識別で確認させていただきます。採血検査・レントゲン検査など検査を受ける際には、同姓同名患者の誤認防止のため、フルネームと生年月日の二つを確認する場合があります。

 


病棟では

 

 

@ 患者情報を絵文字で共有

 病室のベッドネームの位置に絵文字を採用しました。この絵文字を「ピクトグラム」と呼びます。患者家族と職員が患者さんの安全な入院生活のために、必要な患者情報をベッドサイドで共有するために使います。(図1)

          

 

A ネームバンドの活用

 入院患者様には、入院中、ネームバンドをつけていただいています。患者様の識別にネームバンド(電子カルテシステムによるバーコード)を用いることにより、患者誤認防止の一助としています。

 患者様もご家族も医療チームの一員です。是非、安全な医療のためにご協力を。

 

転倒事故対策

 

 

 入院中の転倒事故を分析すると、ほとんどは運動障害や薬物によるふらつきなどが主な要因であり、排泄行動に伴う転倒事故が一番多く発生していました。このことから、事故の低減には、入院時から患者様の転倒の要因の把握・評価を開始し「転倒・転落対策看護計画」を立て、対策を講じています。(図2:転倒・転落を防ぐための取り組み)(東京海上日動メディカルサービスKK 医療安全ポケットマニュアルより)

<転倒予防ビデオ無料視聴>

 入院患者様には病室備え付けのテレビで、「転ばぬ先の知恵」というDVDをご覧いただけるようになっております。お馴染みの水戸黄門御一行が、安全な入院生活を送る知恵を紹介。10チャンネルにて無料でご覧いただけます。

 

 

誰にでも起こりうる

 

 健康な人でも、六十五歳以上の35〜40%が1年のうちに1度は転倒すると言われています。転倒事故は、外傷や骨折につながり、生活の質を根底から覆すリスクがあります。特に頭を打つと、生命の危険がありますので、すぐに看護師にお知らせください。

 幸いにして軽い事故であっても、転倒後不安症候群で患者さんが行動を控えるようになれば、足腰の筋力など機能が低下し、介助者の負担も増すことになります。

  ※転倒後不安症候群・・・過去に転倒した経験のある人が、その後歩くことに対して恐怖感や不安感を持ち、歩こうとし    なくなること。

 

転倒予防の知恵「ぬかづけ」

 

 日常生活の中でも転倒予防が大切です。

  ※「ぬ」れているところはすべりやすい。

  ※「か」いだん、段差があるところは転びやすい

  ※かた「づけ」てない部屋はつまずきやすい

 転倒予防の知恵「ぬかづけ」を覚えておきましょう。