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一刻も早い処置がいのちを救う〜急変時の対応とAED〜

平成27年9月1日

利根中央病院

看護師長

宮本笑子

 

 周りの人で急に具合が悪くなった人がいたら、119番通報をし、落ち着いて状況を伝える事が重要です。ただし、急変の中でも最も重症である心停止は、皆さんの協力が必要です。そこで一刻も早く@大声で人を集めるA119番通報B胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを行うことがポイントです。

一刻も早く心肺蘇生

 

 心停止とは心臓が止まってしまった状態です。心臓が止まると、全身に血液が回らなくなります。脳に血が回らないと、数秒で意識がなくなり、息も止まります。そこで、胸骨圧迫と人工呼吸からなる心肺蘇生法を行うことが大切です。


胸骨圧迫が最も重要!

 

 心肺蘇生は、胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせが原則ですが、人工呼吸がためらわれる場合は、胸骨圧迫のみを行うことが最も重要です。(図1)

*強く: 胸が5cm以上沈むまでしっかり体重をかけて押し下げ、すぐにゆるめます。

*早く: 1分間に100回以上の早さで。

*たえまなく。

特に成人の場合において、心臓が原因の心停止では、胸骨圧迫のみの心肺蘇生でも、人工呼吸つきの従来の心肺蘇生と同等もしくはそれ以上の効果があることが分かってきました。

電気ショックで救命率が2倍に

 

 心臓病による死亡の多くは、病院の外で突然起こる心臓突然死です。日本では毎年5万人以上が亡くなっています。

心臓突然死は、心臓が細かくふるえる心室細動と呼ばれる不整脈から引き起こされることが多く、心臓の動きを戻すには少しでも早く電気ショックを行う必要があります。突然倒れてから、電気ショックが1分遅れるごとに救命率は約10%ずつ下がります。皆さんがAEDで電気ショックを行うことで、救命率が約2倍に高まります。

 

AEDとは

 自動的に心臓の状態を判断して、電気ショックが必要かどうかを教えてくれます。電気ショックで、正しい心臓のリズムに戻します。日本では各種さまざまなAEDが販売されています。自分の住んでいる地域や施設に、どんなAEDがあるのか調べてみましょう。

 

AEDの使い方

 AEDは音声や画像で指示を出してくれるので、その指示に従って行動します。

1.AEDが到着したらすぐに電源を入れます。機種によっては、AEDのフタをあけると自動で電源が入るものもあります。

2.倒れている人の衣類を取り除き胸をはだけます。AEDのケースに入っている電極パッドの1枚を胸の右上に、もう一枚を胸の左下の素肌に直接貼り付けます。電極パッドを貼る間もできるだけ胸骨圧迫を続けます。(図2)

3. 「離れてください。心電図の解析中です」との音声メッセージとともに、AEDが自動的に心臓の状態を判断します。

4. 電気ショックが必要な場合は「ショックが必要です」と教えてくれます。周囲の人が倒れている人に触れていないことを確認して、ショックボタンを押します。(図3)

5. 電気ショックの後は直ちに胸骨圧迫を再開します。AEDの指示に従い、約2分おきに胸骨圧迫とAEDの手順を繰り返します。注意:AEDのパッドは救急隊が到着するまで貼ったままにし、電源も切らないで下さい。

 

 

電気ショックが不要と判断されたら

 AEDが「電気ショックは不要です」と指示してきた時、「心臓が動いている!回復した!」ではありません。明らかに体が動き始めるまでは、必ず胸骨圧迫を行って下さい。

 

班会で身につけよう

 班会でも、AEDの使い方を学ぶことができます。組織部(22-2300)にお気軽にお問い合わせください。また、利根沼田広域消防本部でも講習会を開催しています。