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効果的なブラッシング 〜 虫歯や歯周病を防いで8020を目指そう 〜

2015年6月1日

利根歯科診療所

歯科衛生士

藤井愛実

 

 虫歯や歯周病を予防するには必要不可欠なブラッシング。完全に歯垢(細菌の塊)を落とすには、個人個人の歯並びや残っている歯の本数、歯ぐきの状態によりブラッシング法や道具選びは変わってきます。

 歯ブラシの種類も多く出回っており、どの歯ブラシを選んだらいいのか迷ってしまうこともあるかと思いますので、そんな方に適した歯ブラシや磨き方の参考になれば幸いです。


ブラシの選び方

 


 ブラシの形は柄がまっすぐで毛先もまっすぐカットされたもの、さらに毛の密度が濃いものが歯にフィットします。ブラシの硬さは一般的に硬め、普通、やわらかめの3種類が出回っていますが、普通かやわらかめを選びましょう。

 力が入りやすい方が硬めで磨く場合、磨けた気がしないと感じる方もいらっしゃると思いますが、歯肉を傷つけ退縮(歯肉退縮→図1)させたり、歯の表面を削らせてくぼませて(楔(くさび)状欠損)しまったりするので避けた方がいいとされています。歯ぐきが腫れて磨くと出血する場合、痛い場合はやわらかめをおすすめします。

 当院に受診されている方を見ていても、歯肉退縮や、楔状欠損の方、歯ぐきが腫れて出血する方は決して少なくありません。そういった方には、やわらかめのブラシを使用し、少量の歯磨き粉を噛み合わせの面で泡立て、ブラシの毛先を歯の先端の方に傾けて磨く方法を推奨しています。

 歯ぐきに毛先を向けると、歯ぐきを傷つける可能性が大きくなるため、注意が必要です。毛先を当てて磨く磨き方よりも、このような当て方に変えることによって当たり方が弱くなり歯や歯ぐきへの負担を少なくします。当院でもそのような方におススメできるブラシの販売も始めました。

図1 歯肉退縮した歯茎


プラークが残りやすい場所



 主には、@歯と歯ぐきの境目、A歯と歯の間、B奥歯の噛み合わせの溝、C義歯が入っている方は金属のバネがかかっている歯の周りが残りやすいです。図2より赤く染まっている場所には磨き残しがみられます。

図2 磨き残しのある箇所

 

プラークを落とすための有効な磨き方


 

@磨き残しがないように、磨く順番を決める。(一筆書きをするように)

A歯と歯ぐきの境目にブラシをあてる。

B横磨き。歯の表側は二〜三本ずつ細かくブラシを横に動かす。図3)

C縦磨き。歯の裏側、歯が重なっているところや歯の間はブラシを縦にして一本ずつ磨く。

D最後に舌で触って歯の表面がツルツルしているか確認。鏡で確認しても良いでしょう。補助用具も使いましょう(図4)

 歯ブラシだけの手入れでは、歯の間の磨き方が不十分です。そういったところはフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使って確実にプラークを落としましょう。

 フロスは歯と歯の間のすき間がない方に。歯間ブラシは歯と歯の間にすき間がある方に適しています。ただし、歯間ブラシはすき間の広さによってサイズが異なるので注意が必要です。いずれも1日1回毎日使用することをおすすめします。

 ほかにもタフトブラシ(部分用の小さいブラシ)もあります。歯が重なっている所、歯の裏側など磨きにくい所を手入れするには効果的です。フッ素入りの歯磨き粉も使ってむし歯を予防しましょう。



図3 縦磨きと横磨き

 

かかりつけ歯科医院で定期検診を!!



 このように一般的な選び方や方法を挙げましたが、個人個人の体調や加齢による機能の低下で日々お口の中も変化していくので、適した道具や磨き方も変わっていきます。また、毎日歯磨きをしていても、唾液の量や質、口の中の細菌数、歯の生え方、食習慣などで虫歯や歯周病のリスクは変化します。

 定期検診を利用して、その時の状況のリスクの説明や対応に際してのアドバイスを受けて、虫歯や歯周病を予防して8020を目指しましょう。



図4 歯を磨くための補助具