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全身の健康は口の健康から〜あいうべ体操で病気予防

2013年6月1日

利根歯科診療所

所長   

 中澤 桂一郎

    暖かくなって毎日朝早くからジョギングをする方が増えてきました。足腰から老化が始まる、だから歩かなければ……。しかしみなさんは口の運動=体操を毎日行っていますか?

    舌を出して左右上下に動かす、早口言葉をいう、カラオケで歌う等、テレビやインターネットでも様々な体操も紹介されますが、難しいものになるとなかなか覚えられず、毎日やるのを忘れてしまいがちです。今回はとっても簡単でいつでもできる「あいうべ体操」を紹介します。

口呼吸の訓練で病気の原因治療

   

     この体操を考案されたのは福岡でみらいクリニックを開業されている内科の今井一彰先生です。

  「リウマチの患者さんは口臭が強い。しかも炎症がひどくなるほど強くなる」という発見から、口呼吸の健康被害に注目、口呼吸を改善することであらゆる病気の原因治療につなげようと考案されました。「あいうべ体操」を継続している人は自然に鼻で呼吸ができるようになったとのことで、神戸医療生協、北医療生協の歯科の診療や班会でも取り組まれています。あいうべーと言いながら口の周りの筋肉を動かす、舌を動かす、鼻でしっかり呼吸をするという非常に簡単なものです。医療生協の班会で取り組むのにも最高の体操です。

認知症とも関連
 

  口の働きは非常にたくさんあり繊細です。食べる、呼吸する、咬む、飲む、なめる、話す、笑う、歌う……様々な働きをします。近年、著しく増えている認知症ですが、かみ合わせとの関連も研究されてきています。

  神戸常磐大学口腔保健学科の足立了平教授によると、認知症高齢者のかみ合わせの状態と転倒回数を調べた結果奥歯がなくかみ合わせができない人の方が、転倒回数が多くなる傾向にあることがわかりました。噛むことと脳の働きには非常に強い関係があります。

  人は高齢になるにつれて足腰が弱ってきます。そして噛む力も衰えてきます。しかし食べるという機能は最後まで衰えることはありません。食べることが出来なくなるとう事は動物にとって死を意味します。口の機能をどう維持していくか、そのためにも「あいうべ体操」をしっかりやりたいものです。

あいうべ体操の行い方

 

  次の四つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
@「あー」と口を大きく開く  

A「いー」と口を大きく横に広げる
B「うー」と口を強く前に突き出す C「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
@〜Cを一セットとし、一日三十セットを目安に毎日続けます
  この体操は、真剣に行うとかなり疲れるため、慣れるまでは、二〜三度に分けて気楽にやりましょう。入浴時にやるのがおすすめです。また、「あいうべ体操」は、しゃべるときより口をしっかり、大きく動かす必要がありますが、無理は禁物です。とくに顎関節症の人やあごを開けると痛む場合は、回数をへらすか、「いー」「うー」のみをくり返してください。この「いー」「うー」体操は、関節に負担がかからないため、何回行ってもけっこうです。「ベー」がうまくできない人は、大きめのあめ玉をなめて、舌を運動させましょう。舌運動と甘味の刺激で、脳も活性化します。


 

 

            

     @あー           Aいー             Bうー            Cべー

【図1】あいうべ体操を実演する今井先生

みらいクリニックホームページより

http://mirai-iryou.com/mc_aiube.html

 

誰でも気軽にあいうべー

 

  2013年2月に神戸で行われた「口と健康を考えるつどい」では分科会で紹介し、最後の報告では参加者全員で「あいうべーーー」と行いました。とってもすっきりし口の健康を守ることができます。ぜひ家でも朝来たら「あいうべー」寝る前にも「あいうべー」とやってみてください。

  今井先生は「あいうべ体操カード」を作って普及しています。利根歯科診療所に置いてありますので、活用したい方はぜひ診療所までいらしてください。

 

 

                

                

【図2】利根歯科診療所で配布中のあいうべ体操カード