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今後の介護保険 〜支部(班)で支え合おう〜

介護老人保健施設とね
支援相談員
 五十嵐一夫

 「家族中心だった高齢者介護を社会全体で支える」という目的で介護保険は2000年4月から始まりました。昨年、老健とねが取り組んだアンケートには、「特養への申し込みをしたが、100人以上待機と言われた」、「デイサービスだけで年金が飛んでしまう」、「介護保険の利用で本人も家族も落ち着いた」等と介護保険の問題点と必要性が寄せら切実です。

これから約10年をかけて介護保険が大きく変わろうとしています。

超高齢社会の利根沼田地域

 日本は15年後に団塊の世代が75歳以上になり、65歳以上の人口は3600万人(人口の30%)を越える超高齢社会を迎えます。

群馬県の高齢化は約21%です。その中でも利根沼田の高齢化率は23%と県内でも高い地域(表@)となっています。特に沼田市の“旧市街地”の高齢化率は30〜40%です(表A)。また高齢者の生活では、商店街の衰退等により「買い物が大変」といった声も聞かれます。また、利根沼田地域の住民所得も県平均を下回り、決して楽な生活ではない事も伺えます。しかし多くの高齢者は“最後まで住みなれた家や地域で”と願っています。

         
2012年からの介護保険「改正」

 超高齢社会を迎える中で以下の2点が「改正」の主な焦点です。

@介護保険財政について

ひとつは“ペイアズユーゴー(「国の新たな財源は増やさず制度の中で解決する」※元々は「自腹を切る」)”前提の議論とし「『持続可能な介護保険制度』としての財政のあり方」です。具体的に介護保険を継続するために「保険料増額や利用の制限」、「利用者負担増」等を検討しています。老健とねの試算では、現在「要支援」で介護サービスを利用している方が、全額自己負担へと変更になると、週1回(月4回)の通所リハビリの費用だけでも、月に3万円から5万円を越える負担が考えられます。

Aサービスのあり方について

 もうひとつは「地域包括ケアシステム」と言う仕組みの検討です。その内容は、「おおむね30分以内(日常生活圏域)で生活上の安心・安全・健康を確保するための多様なサービスを24時間365日利用できる仕組み」というものです。「最後まで家で」という高齢者の願いが反映されるなど超高齢社会に向けた課題が盛り込まれていますが、このシステムの基礎は、国からの財源を押さえた上で「あくまでも生活は自己責任“自助”」であり「近所の助け合い“互助”」で高齢者の生活全般を支える仕組みが中心です。高齢者の生活が「最後まで自己責任」という事に疑問を感じます。また現在の利根沼田地域の実態から考えて、「おおむね30分以内で医療や介護・福祉が完結できる地域包括」は本当に可能でしょうか?

地域で支え合い

 県内でも高齢地域の先頭にある利根沼田において、高齢者のくらしや生活を支える課題は待ったなしです。そして、この課題では組合員の活動が大切になるとも考えます。助け合い活動を地域に拡げる事は、地域の超高齢社会を支える大きな保障になります。医療・福祉生協連が提起する「いのちの大運動」や「高齢者にやさしいまちづくり」にも応え、今後の高齢化社会のあり方を展望する可能性を持ちます。また「地域包括システム」の言う「日常生活圏域」は利根保健生協の支部と重なり合っています。支部や班の出番です。

  

 こうした事から課題を展望に変える組合員との共同の取り組みとして以下の提案をします。

【支部を単位に学習会と「まち(地域)づくり」の協議をすすめましょう】

 @介護保険や介護保険制度「改正」の学習会

 A認知症サポーター養成講座を開催し、認知症にやさしいまち(地域)づくりを

 B私たちのまち(地域)に必要な介護・福祉サービス(施設)そして具体的に何が必要か(住ま  い・食事・よりどころなど)意見集約

 Cこれらを基に「まち(地域)づくり」の声を具体的に支部単位での政策へ

おわりに

人間らしく生活できる地域づくりでは、組合員さん自身がその当事者です。

   

人間の尊厳が守られる地域や社会づくりで一緒に頑張りましょう。